概要

建設・農業機械は、建設や鉱山、農業の現場で使う機械をつくる市場セグメントです。油圧ショベルやダンプトラックなどの建設・鉱山機械と、トラクターなどの農業機械で、世界の大手が地域と製品の幅を競っています。いま、人手不足と安全への要請を背景に、無人で動く鉱山の運搬や、稼働データを使った遠隔の管理など、機械を売った後のサービスで差をつける動きが進んでいます。

含むもの

  • 建設機械・鉱山機械
  • 農業機械

構造と主要企業

  1. 01

    建設・鉱山機械の総合メーカー

    油圧ショベルからダンプトラックまで幅広い建設・鉱山機械を、世界で販売・保守する大手。

    キャタピラー、小松製作所、日立建機

  2. 02

    農業機械と小型の建設機械

    トラクターやコンバインなどの農業機械を中心に、小型の建設機械も手がける企業。

    ディア・アンド・カンパニー(ジョンディア)、クボタ

建設と農業の両方を手がける企業が多く、同じ企業同士が複数の製品で競い合う。部品の交換や保守など、販売した後の収益が事業を支えている。

コミュニケーションの課題と視点

この市場セグメントの競争の構造から、コミュニケーションで想定される課題と、考えるための視点を整理したものです。いずれも Relens の分析・仮説です。

  1. 01顧客企業(建設・製造の現場)

    機械を売るから、現場の成果を約束するへ

    背景

    人手不足で、建設や工場の現場は自動化・遠隔操作・稼働データの活用を求めている。

    想定される課題

    機械の性能や価格での訴求は、現場の人手不足という本当の課題に届きにくい。

    視点

    稼働率、省人化、安全性など、現場で得られる成果で語る。導入後の保守やデータの活用まで含めたサービスとして提案する。

  2. 02投資家

    景気の波に左右される事業に見られる

    背景

    建設機械の需要は、各地の建設投資や資源の価格、住宅の着工に連動しやすい。

    想定される課題

    販売台数の増減が業績の見通しを左右し、景気の波に弱い事業と見られやすい。

    視点

    部品やサービス、稼働データを使った保守など、台数に左右されにくい収益の比率と伸びを示す。

  3. 03鉱山会社・大規模農家

    無人化の効果を、導入の判断材料にする

    背景

    鉱山では無人のダンプトラックの運行が広がり、農業でも自動で走るトラクターの開発が進んでいる。

    想定される課題

    導入には現場の運用を大きく変える必要があり、投資に見合う効果が見えにくい。

    視点

    すでに導入した現場での生産性や安全性の変化を、数で示す。段階的に導入できる手順と、支援の体制を合わせて伝える。

  4. 04採用候補者(ソフトウェア・データの技術者)

    重機の会社で、ソフトウェアの仕事ができると伝える

    背景

    自動運転や遠隔の操作、稼働データの分析など、建設・農業機械の開発でもソフトウェアの比重が高まっている。

    想定される課題

    重機をつくる会社という印象が強く、ソフトウェアやデータの仕事の中身が伝わらない。

    視点

    世界の現場で動く機械のデータを扱う規模と、社会の基盤を支える手応えを具体的に見せる。

競合・提携・出資の関係

この市場セグメントの用語

油圧ショベル
アームの先のバケットで土を掘る建設機械。油の圧力で動かす。
AHS(無人ダンプトラック運行システム)
鉱山などで、運転手のいないダンプトラックを管制室から運行する仕組み。
アフターマーケット
機械を販売した後の、部品の交換や修理・保守などの事業。
スマート農業
自動で走る農業機械やセンサーのデータを使い、農作業を省力化・効率化する取り組み。

出典

  1. Komatsu chases 'Goldilocks inventory' as shares lag Caterpillar(新しいタブで開きます) Nikkei Asiaその他(二次情報)公開日 2020.08.21
  2. Komatsu and Toyota to develop autonomous light vehicle that will run on Komatsu's Autonomous Haulage System(新しいタブで開きます) Komatsuプレスリリース公開日 2023.05.17
  3. Deere & Company Form 10-K (fiscal year ended November 2, 2025)(新しいタブで開きます) Deere & Company有価証券報告書公開日 2025.12.18
  4. Deere & Company Form 10-K (fiscal year ended November 2, 2025)(新しいタブで開きます) Deere & Company有価証券報告書公開日 2025.12.18