概要

生活雑貨と100円ショップは、毎日の暮らしで使う小物を手ごろな価格で売る専門店です。自社のブランドで衣・食・住の商品をそろえる企業は、統一された世界観で国内外にファンをつくってきました。100円ショップは、大量の発注と自社の企画で品質を高め、多くの人が日常的に使う売り場になっています。円安と原材料の上昇で100円という価格を守ることが難しくなり、価格の幅を広げた商品やブランドの展開が進んでいます。

含むもの

  • 生活雑貨のブランド・専門店
  • 100円ショップなど均一価格の店舗
  • バラエティ型の専門店

含まないもの

  • ホームセンター(「ホームセンター・家具」で扱う)
  • ディスカウントストア(「ディスカウント」で扱う)

構造と主要企業

  1. 01

    ブランド型の生活雑貨

    自社のブランドで生活雑貨・衣料品・食品をそろえ、統一された考え方で選ばれる。

    良品計画

  2. 02

    100円ショップ

    均一の価格を基本に、自社で企画した大量の商品を全国の店舗で売る。

    大創産業、セリア

  3. 03

    バラエティ型の専門店

    住まい・手づくり・趣味の商品を幅広くそろえ、見て回る楽しさで客を集める。

    ハンズ

100円ショップは価格の上昇に合わせて、300円などの価格帯や別のブランドを加えている。ブランド型の企業は海外の出店で成長を図る。

コミュニケーションの課題と視点

この市場セグメントの競争の構造から、コミュニケーションで想定される課題と、考えるための視点を整理したものです。いずれも Relens の分析・仮説です。

  1. 01日常的に使う生活者

    「100円」の約束が変わるときの伝え方

    背景

    原材料と物流の費用の上昇、円安で、100円で売れる商品の幅が狭まっている。

    想定される課題

    価格の幅を広げると、「100円ショップなのに高い」と受け取られるおそれがある。

    視点

    価格を上げる理由と、価格に見合う品質の違いを売り場で分かりやすく示す。100円の商品も守り続ける姿勢を伝える。

  2. 02ブランドのファン

    世界観を保ちながら手ごろさも伝える

    背景

    ブランド型の企業は、日用品の安さと、統一された世界観の両方で支持されてきた。

    想定される課題

    日用品の価格の訴求が強まると、ブランドの考え方が薄く見える。

    視点

    商品の背景にある素材・つくり方・考え方を、店舗とネットの両方で一貫して伝える。

  3. 03製造の委託先・取引先

    大量の発注を、長く続く取引にする

    背景

    100円ショップは大量の発注で低い原価を実現し、多くの海外工場と取引している。

    想定される課題

    原価の引き下げを求めるほど、委託先の負担と品質の問題が起きやすい。

    視点

    長期の取引と品質の基準を示し、委託先とともに価格と品質を保つ姿勢を伝える。

  4. 04投資家

    海外の成長の道筋を示す

    背景

    生活雑貨の企業は、国内の店舗の伸びが鈍るなかで海外の出店を広げている。

    想定される課題

    国や地域ごとの収益が見えないと、海外の事業が成長の柱になるか判断しにくい。

    視点

    地域ごとの店舗数・売上・利益の計画を示し、現地に合わせた商品の進み具合を説明する。

競合・提携・出資の関係

  • グループ1件
    • カインズ→ハンズ

      ベイシアグループ[1]

      カインズの企業サイトは、ハンズをベイシアグループの専門店の一社として紹介している。

この市場セグメントの用語

均一価格店
店内の商品をほぼ同じ価格で売る店。100円ショップが代表例。
SKU
Stock Keeping Unitの略。商品を色・サイズなどの単位まで区別した品目の数。
ライフスタイル提案
商品を単品で売るのではなく、使い方や暮らし方と合わせて提案する売り方。

出典

  1. ベイシアグループについて(新しいタブで開きます) カインズ公式サイト