概要
石油・資源は、石油・天然ガスを開発・生産する上流と、原油を精製して石油製品として販売する下流からなる市場セグメントです。下流の石油元売りは、需要の減少に合わせた再編で、ENEOS・出光興産・コスモエネルギーの3グループに集約されました。上流では、INPEXなどが海外の油田・ガス田の権益を持ち、日本の資源の確保を担っています。いま、ガソリンなどの国内需要は人口減少と車の電動化で減り続けており、各社は製油所の縮小とともに、水素・合成燃料・再エネ、CO2を地下にためる事業などへの転換を進めています。
含むもの
- 石油・天然ガスの探鉱・開発・生産
- 製油所での精製と石油製品の販売(石油元売り)
- CO2の回収・貯留など、既存の設備と技術を生かす新しい事業
含まないもの
- 都市ガスの供給(ガスで扱う)
- 水素・合成燃料(水素・次世代燃料で扱う)
構造と主要企業
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01
資源開発(上流)
国内外で石油・天然ガスの権益を持ち、探鉱・開発・生産を行う。
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02
石油元売り(下流)
原油を製油所で精製し、ガソリンスタンドや工場に石油製品を販売する。
コミュニケーションの課題と視点
この市場セグメントの競争の構造から、コミュニケーションで想定される課題と、考えるための視点を整理したものです。いずれも Relens の分析・仮説です。
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01投資家
縮む本業と、新しい事業への投資の釣り合い
背景
石油製品の国内需要は減り続けるが、当面は利益と資金の多くを生んでいる。
想定される課題
新しい事業への投資が収益に結びつくまで時間がかかり、配当の維持と転換の両立に疑問が持たれやすい。
視点
本業の効率化で生む資金と、新しい事業への配分・回収の見通しを、年次の計画と実績で示す。
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02ガソリンスタンドの利用者・特約店
給油所の網の将来
背景
車の電動化と需要の減少で、ガソリンスタンドの数は減り続け、地方では給油の場所が遠くなる地域もある。
想定される課題
スタンドの網の縮小が、地域の暮らしへの影響や、特約店の経営の不安として受け止められる。
視点
スタンドを充電や生活のサービスの拠点に変えるなど、地域の移動を支え続ける方針を示す。
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03社会・環境団体
化石燃料の開発を続ける理由
背景
新しい油田・ガス田の開発には、気候変動への影響から批判がある。一方で、エネルギーの安定確保のために資源を求める声もある。
想定される課題
開発を続ける判断が、脱炭素に消極的と受け取られる。
視点
安定供給の必要性と排出削減の計画を一体で示し、CO2の回収・貯留など排出を減らす取り組みを具体的に説明する。
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04採用候補者
「石油の会社」の先にある仕事
背景
各社は、水素、合成燃料、再エネ、素材などに事業を広げている。
想定される課題
縮む産業という印象から、エネルギーの転換の現場に関わりたい人材に選ばれにくい。
視点
エネルギーの転換の事業で若手が担う役割と、いまの設備や技術がどう生きるかを具体的に示す。
競合・提携・出資の関係
この市場セグメントの用語
- 上流・下流
- 上流は資源の探鉱・開発・生産、下流は精製・販売。同じ石油でも事業の性格が大きく異なる。
- 石油元売り
- 原油を精製し、ガソリンや灯油などの石油製品を卸売りする会社。
- 製油所
- 原油を蒸留・分解して、ガソリンや軽油、化学品の原料などに分ける工場。
- 権益
- 油田やガス田に出資して得る、生産物の一部を受け取る権利。
- CCS
- CO2を回収し、地下の深い地層に閉じ込めて貯留する技術。