概要

リユース・中古品は、使わなくなった品物を個人から買い取り、手入れをして再び売る事業です。衣料・家具・家電などを幅広く扱う総合リユース店、ブランド品や時計・宝飾品の買取販売店、本やゲーム、ホビー、楽器などの中古店があり、店舗とネット通販の両方で売っています。中古品の売買は古物営業法にもとづく許可が必要で、本人の確認や取引の記録が求められます。

この事業の要は、買い取る品物をどれだけ集められるかと、真贋や状態を見極めて適正な値をつける査定の力です。各社は店舗の数を増やすとともに、出張買取や宅配での買取、ネットでの査定によって、品物を手放す人との接点を広げています。業者どうしが中古品を売り買いするオークションも、仕入れと販売の場になっています。

個人どうしが売り買いするフリマアプリの普及によって、中古品を売り買いすること自体は身近になりました。一方で、店舗の事業者には、手間をかけずに売れる安心や、真贋の保証、すぐに手に入る品ぞろえでの違いが求められています。訪日客の購入や海外への販売、資源の有効な活用への関心の高まりも、事業の追い風として語られています。

含むもの

  • 衣料・家具・家電などを扱う総合リユース店
  • ブランド品・時計・宝飾品の買取・販売
  • 本・ゲーム・ホビー・楽器などの中古店
  • 中古品の業者向けオークション
  • 中古のゴルフ用品などの買取・販売

含まないもの

構造と主要企業

  1. 01

    総合リユース店

    衣料・家具・家電・ホビーなどを幅広く買い取って売る。郊外の大型店と、地域に根ざした店舗網で品物を集める。

    トレジャー・ファクトリー、ハードオフコーポレーション、ゲオホールディングス

  2. 02

    ブランド品・時計の買取販売

    ブランドのバッグや時計、宝飾品を買い取り、店舗やネット、業者向けのオークションで売る。真贋の鑑定と査定の力が強みになる。

    コメ兵ホールディングス、大黒屋ホールディングス

  3. 03

    分野に特化した中古店

    漫画・古書・フィギュアや、ゴルフ用品など、特定の分野の中古品に詳しい店。専門の知識が品ぞろえと値付けを支える。

    まんだらけ、ゴルフ・ドゥ、ゴルフパートナー

リユースの事業は、個人から品物を買い取る仕入れと、店舗・ネット・業者向けのオークションで売る販売の両方で成り立つ。新品の小売と違い、仕入れの量と質が売り場の品ぞろえを決めるため、買取の窓口の広さと査定の力が競争力となる。個人どうしの売買の場とは、手間と安心で役割を分けている。

そのほかの企業

コミュニケーションの課題と視点

この市場セグメントの競争の構造から、コミュニケーションで想定される課題と、考えるための視点を整理したものです。いずれも Relens の分析・仮説です。

  1. 01品物を手放したい人

    査定の納得感で選ばれる

    背景

    フリマアプリで自分で売る方法が広がり、店に売るかどうかを比べる人が増えている。

    想定される課題

    店の買取額が安いと受け止められると、手間がかかってもフリマアプリが選ばれる。

    視点

    査定の根拠や、すぐに現金化できること、手間と安心の違いを具体的に示す。出張・宅配での買取など、手放しやすい方法も伝える。

  2. 02中古品を買う人

    「中古でも安心」を保証で示す

    背景

    ブランド品や家電の中古品では、偽物や故障への不安が購入の妨げになりやすい。

    想定される課題

    安さだけを打ち出すと、品質への不安が残り、新品との比較で選ばれにくい。

    視点

    真贋の鑑定や動作の確認、保証や返品の条件を明確に示す。状態の良い品物を選べる楽しさも伝える。

  3. 03地域社会・環境に関心のある人

    使い続ける暮らしの担い手として語る

    背景

    資源の有効な活用や廃棄の削減への関心が高まり、中古品を選ぶことの意味が見直されている。

    想定される課題

    環境への貢献を強く打ち出しても、事業の利益と結びつけて受け取られると、言葉だけに見られる。

    視点

    再び使われた品物の量や、地域での回収の取り組みなど、事業の中で確かめられる事実を示す。

  4. 04投資家

    仕入れの力を成長の源として示す

    背景

    リユースは、買い取る品物の量と質が売上を左右し、相場の変動も受けやすい。

    想定される課題

    店舗の数や売上の伸びだけでは、仕入れが続くかどうかが伝わらない。

    視点

    買取の件数や経路、在庫の回転、査定の人材の育成を継続して示し、相場の変動に耐える仕組みを説明する。

競合・提携・出資の関係

出典で裏付けられた関係は、まだ登録されていません。

この市場セグメントの用語

古物営業法
中古品の売買を営むときの許可や、本人の確認・取引の記録などを定めた法律。
古物商許可
中古品を買い取って売る事業を営むために、都道府県の公安委員会から受ける許可。
査定
品物の真贋や状態、相場をもとに買取の価格を決めること。
業者向けオークション
リユースの事業者どうしが、中古品を売り買いする市場。
二次流通
一度消費者の手に渡った商品が、再び売買されて流通すること。

出典

  1. 古物営業法(新しいタブで開きます) e-Gov法令検索(デジタル庁)その他
  2. 株式会社コメ兵 コーポレートサイト(新しいタブで開きます) コメ兵公式サイト