概要

靴・メガネは、体に合うことが何より大切な身の回りの品を専門に売る事業です。靴の専門店は、スポーツブランドのスニーカーから通勤用の靴、子ども靴までを幅広くそろえ、商業施設や郊外の店舗で売っています。紳士靴や婦人靴では、自社のブランドを企画し、直営店や百貨店で売る企業もあります。

メガネの小売では、レンズとフレームを自社で企画し、短い時間で手ごろな価格のメガネを仕上げる製造小売のチェーンが広がりました。一方で、視力の測定やフィッティングの技術、補聴器の扱いなど、専門の接客を強みにする老舗のチェーンや、高価格のフレームのブランドもあります。コンタクトレンズは医療機器にあたり、販売には医薬品医療機器等法にもとづく許可が必要です。

どちらの分野でも、サイズや見え方の確認が欠かせないため、店舗での接客がネット通販との違いになっています。足の形の計測や視力の測定のデータを生かした提案、ネットで選んで店で受け取る仕組みなど、店舗とデジタルを組み合わせる取り組みが進んでいます。人口の高齢化によって、遠近両用のメガネや歩きやすい靴など、年齢に合わせた商品の重要性も高まっています。

含むもの

  • 靴の専門店チェーン
  • 紳士靴・婦人靴・子ども靴のブランドを企画・販売する企業
  • メガネの製造小売(SPA)
  • メガネ・コンタクトレンズ・補聴器を扱うメガネ店のチェーン

含まないもの

  • スポーツシューズのメーカーとブランド(スポーツ用品で扱う)
  • 衣料品の製造小売・アパレル企業(アパレルで扱う)
  • メガネレンズ・コンタクトレンズのメーカー(電機・精密の「精密機器・光学」、医薬・ヘルスケアの「医療機器」で扱う)

構造と主要企業

  1. 01

    靴の専門店チェーン

    多くのブランドの靴と自社企画の靴を、商業施設や郊外の店舗でそろえて売る。品ぞろえの幅と店舗網が強みになる。

    エービーシー・マート、チヨダ、ジーフット

  2. 02

    靴のブランドを持つ企業

    紳士靴・婦人靴・子ども靴のブランドを企画し、直営店や百貨店、ネット通販で売る。

    リーガルコーポレーション、ダブルエー、ダイアナ、丸紅コンシューマーブランズ

  3. 03

    メガネの製造小売

    フレームとレンズを自社で企画・調達し、手ごろな価格と短い時間での仕上げを強みに、国内外にチェーンを広げる。

    ジンズホールディングス、インターメスティック、OWNDAYS、メガネトップ

  4. 04

    専門性の高いメガネ店

    視力の測定やフィッティング、補聴器などの専門の接客と、こだわりのフレームのブランドを強みにする。

    パリミキホールディングス、愛眼、メガネの田中チェーン、Japan Eyewear Holdings

靴とメガネは、体に合わせる接客が欠かせないため、専門店のチェーンが売り場の中心となる。靴では多くのブランドをそろえる専門店と、自社のブランドを持つ企業、メガネでは価格と速さで広がった製造小売と、測定や接客の専門性で戦う老舗が並ぶ。

そのほかの企業

コミュニケーションの課題と視点

この市場セグメントの競争の構造から、コミュニケーションで想定される課題と、考えるための視点を整理したものです。いずれも Relens の分析・仮説です。

  1. 01メガネを選ぶ人

    価格だけでなく、見え方の確かさを伝える

    背景

    手ごろな価格のメガネが広がり、メガネを複数持つことやファッションとして選ぶことが身近になった。

    想定される課題

    価格の安さで比べられると、視力の測定やフィッティングの技術の違いが伝わらない。

    視点

    測定の手順やスタッフの技術、仕上がり後の調整や保証を具体的に示し、見え方の満足を選ぶ理由にする。

  2. 02靴を選ぶ人

    足に合う一足を見つける手助けをする

    背景

    靴はネット通販でも買えるようになったが、サイズや履き心地が合わないことへの不安は大きい。

    想定される課題

    品ぞろえや価格だけを打ち出すと、ネット通販や他の店との違いが見えにくい。

    視点

    足の計測や試し履き、用途に合わせた提案など、店で選ぶことの価値を伝える。年齢や足の悩みに合わせた商品も紹介する。

  3. 03高齢者とその家族

    見える・歩けるを支える身近な専門店になる

    背景

    高齢化によって、遠近両用のメガネや補聴器、歩きやすい靴への関心が高まっている。

    想定される課題

    専門店の相談の機能が知られていないと、合わない品物を使い続ける人が出る。

    視点

    見え方や聞こえ方、足の悩みを相談できる場としての役割を、具体的な相談の事例とともに伝える。

  4. 04投資家

    店舗網と海外の成長を説明する

    背景

    メガネの製造小売では、国内の店舗網に加えて海外への出店を進める企業がある。

    想定される課題

    国内の出店の余地が限られるなかで、成長の道筋が伝わりにくい。

    視点

    既存店の売上、海外の出店と採算、商品の企画から販売までを担う仕組みの強みを、継続して示す。

競合・提携・出資の関係

出典で裏付けられた関係は、まだ登録されていません。

この市場セグメントの用語

製造小売(SPA)
商品の企画から製造・販売までを一つの企業が手がける業態。
フィッティング
メガネのフレームを顔の形に合わせて調整すること。
遠近両用レンズ
一枚のレンズで遠くと近くの両方が見えるように設計したレンズ。
高度管理医療機器
不具合があると人の健康に重大な影響を与えるおそれがある医療機器。コンタクトレンズが含まれ、販売には許可が必要。

出典

  1. 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(新しいタブで開きます) e-Gov法令検索(デジタル庁)その他