概要
パソコン・スマートフォンは、仕事や学習、日常の連絡や情報の収集に使う情報端末をつくる事業です。メーカーは製品の企画とデザイン、ソフトウェアとの連携、販売とサポートを担い、製造の多くを受託製造の会社に任せる分業が一般的です。半導体やディスプレイなどの部品の調達力と、量産による費用の低さが収益を左右します。
パソコンでは、世界で規模を持つ少数の大手が個人向けと法人向けの両方で競っています。日本では、かつての電機メーカーのパソコン事業が独立や売却によって専業の会社に移り、海外の大手の傘下で国内のブランドを残す形も見られます。スマートフォンでは、独自のOSとサービスを持つ大手と、中国を中心に価格帯や地域ごとに強みを持つメーカーが競い、国内のメーカーは限られています。
端末の性能の差が小さくなるなかで、生成AIを端末の上で動かす機能や、カメラ・電池の持ち、OSやクラウドとの連携が差別化の焦点になっています。買い替えの周期が長くなる一方、法人や教育機関の大規模な導入、端末の管理や保守を含めたサービスの提供、使用済み端末の回収と再利用への対応も重要になっています。
含むもの
- 個人・法人・教育機関向けのノートパソコン・デスクトップパソコン
- タブレット端末
- スマートフォンと、その独自のOS・サービス
- ゲーミングパソコンなどの特定の用途のパソコン
- パソコン・スマートフォンの国内向けブランドと販売会社
構造と主要企業
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01
世界のパソコンメーカー
個人向けと法人向けのパソコンを世界で販売する大手。部品の大量の調達と受託製造の活用で費用を抑え、法人向けには端末の管理や保守のサービスもあわせて提供する。
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02
日本のパソコンブランド
国内の個人・法人・教育機関向けにパソコンを企画・販売する会社。電機メーカーから独立した会社や海外の大手の傘下に入った会社、直販やゲーミング向けのメーカーがある。
NECレノボ・ジャパングループ、富士通クライアントコンピューティング、Dynabook、VAIO、MCJ、サードウェーブ
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03
世界のスマートフォンメーカー
スマートフォンを世界で販売する大手。独自のOSとサービスを持つ会社と、価格帯や新興国の市場に強い中国のメーカーが競う。
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04
日本市場のスマートフォンメーカー
国内の通信キャリアを通じて、日本の利用者に合わせたスマートフォンを販売する。防水や耐久性、シニア向けなどの特徴で差別化する。
そのほかの企業
- モトローラ・モビリティ スマートフォン「moto」シリーズを開発・販売する米国の会社。レノボグループの一員。
- 中興通訊(ZTE) 通信ネットワークの機器やスマートフォンなどを開発・販売する、中国の通信機器メーカー。
コミュニケーションの課題と視点
この市場セグメントの競争の構造から、コミュニケーションで想定される課題と、考えるための視点を整理したものです。いずれも Relens の分析・仮説です。
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01個人の利用者
性能の数字ではなく、使う場面で選ばれる
背景
端末の基本の性能は各社で差が小さくなり、利用者は価格やブランド、使い慣れたOSで選ぶことが多い。生成AIの機能など新しい価値の訴求も始まっている。
想定される課題
性能の数値や新機能の名前を並べても、自分の使い方でどう便利になるかが伝わらず、価格の比較に流れやすい。
視点
仕事・学習・撮影・ゲームなど、使う場面ごとの便利さを具体的に示す。長く安心して使えるサポートや更新の期間も、選ぶ理由として伝える。
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02企業・教育機関の情報システムの担当者
導入から管理・更新までの負担を減らす
背景
企業や学校では多くの端末を一度に導入し、設定・管理・保守・更新を続ける必要がある。情報の安全の確保や、在宅での利用への対応も求められている。
想定される課題
端末の価格だけで比べられると、導入後の管理の手間や故障の対応、安全の対策の違いが評価されにくい。
視点
導入の作業や端末の管理、保守のサービスを含めた全体の費用と手間の削減を、導入した組織の事例とともに示す。
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03通信キャリア・販売店
売り場で端末の違いを伝えてもらう
背景
スマートフォンは通信キャリアの店舗や家電量販店で、料金の案内とあわせて販売されることが多い。端末の値引きの規制などで、売り方も変わってきた。
想定される課題
販売の現場では料金の説明が中心になり、端末ごとの特徴が利用者に伝わる機会が限られる。
視点
販売員が短い時間で説明できる特徴の整理や、売り場での体験の仕掛けを提供する。販売店と協力して、購入後の使い方の支援も行う。
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04社会・環境に関心のある層
端末を長く使い、資源を循環させる
背景
端末には多くの金属や希少な資源が使われており、使用済み端末の回収や再利用、修理のしやすさへの関心が高まっている。
想定される課題
新製品を短い周期で売る姿が、資源の浪費として受け止められるおそれがある。回収や再利用の取り組みも知られていない。
視点
修理や部品の交換、ソフトウェアの更新期間、下取りと再生品の販売、再生材の利用などを具体的に示し、端末を長く使える仕組みを伝える。
競合・提携・出資の関係
グループ5件
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完全子会社[2]
レノボは2014年10月30日にグーグルからモトローラ・モビリティの買収を完了し、完全子会社として運営している(比率100%)。
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議決権の過半数を保有[3]
レノボは、NECとの合弁会社Lenovo NEC Holdingsの議決権の66.6%を持ち、NECは33.4%を持つ。
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51%出資[4]
レノボは、富士通の100%子会社だった富士通クライアントコンピューティングの株式51%を取得し、合弁会社とした。
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子会社化(91.3%出資)[5]
ノジマは、2025年1月にVAIOを子会社化し、VAIOの株式の91.3%を保有している。
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事業を承継し傘下に[7]
レノボは2023年にFCNTの資産を買い取り、レノボグループ内の新会社としてFCNTのスマートフォン事業を引き継いだ。
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この市場セグメントの用語
- OS(オペレーティングシステム)
- 端末の基本の動作を管理し、アプリを動かすための土台となるソフトウェア。
- ODM
- 他社ブランドの製品を、設計から製造まで受託する方式。パソコンやスマートフォンで広く使われる。
- AI PC
- 生成AIなどの処理を端末の上で行うための専用の半導体を載せたパソコン。
- MDM(モバイルデバイス管理)
- 企業や学校が多くの端末の設定・アプリ・安全の対策を一括して管理する仕組み。
- リファービッシュ品
- 使用済みの端末を点検・修理し、品質を確かめたうえで再び販売する製品。
関連する業界・領域
出典
- FMVパソコン公式‐製品情報(新しいタブで開きます)
- Lenovo Completes Acquisition of Motorola Mobility from Google(新しいタブで開きます)
- NECレノボ・ジャパングループ設立10周年にあたって(新しいタブで開きます)
- Fujitsu, Lenovo and DBJ form PC Joint Venture(新しいタブで開きます)
- 企業情報(会社概要・出資比率)(新しいタブで開きます)
- 企業情報(会社概要・出資比率)(新しいタブで開きます)
- Lenovo Completes Asset Purchase of FCNT(新しいタブで開きます)