概要

ベビー・玩具・ペットは、子どもとペットという、家族にとって大切な存在のための品物をつくり、売る事業です。ベビー用品の専門店は、ベビーカーや肌着、育児用品をまとめてそろえ、育児用品のメーカーは安全性と使いやすさを競っています。玩具では、メーカーがキャラクターや遊びの企画を生かした商品をつくり、玩具の専門店や量販店、ネット通販で売っています。

ベビー用品と玩具は、子どもの数の減少という大きな流れのなかにあります。一方で、子ども一人にかける支出は増える傾向にあり、安全性や品質の高い商品、出産祝いなどの贈り物の需要が支えになっています。玩具では大人の収集や海外での販売も広がり、子ども向けにとどまらない市場になっています。

ペットの分野では、ペットを家族の一員として迎える考え方が広がり、品質の高いフードや健康に配慮した商品、トリミングやペットホテルなどのサービスが伸びています。ペットフードのメーカー、ペット用品の卸、ホームセンターやペットショップが流通を担っています。動物を販売する事業は動物愛護管理法の規制を受け、命を扱う事業としての責任が問われています。

含むもの

  • ベビー用品・子ども用品の専門店
  • ベビーカー・チャイルドシートなどの育児用品のメーカー
  • 玩具のメーカーと玩具の専門店
  • ペットフード・ペット用品のメーカーと卸
  • ペットショップ(トリミング・ペットホテルを含む)

含まないもの

構造と主要企業

  1. 01

    ベビー用品・玩具の専門店

    ベビー用品・子ども用品や玩具を、郊外の大型店や商業施設で幅広くそろえて売る。

    西松屋チェーン、赤ちゃん本舗、日本トイザらス

  2. 02

    育児用品のメーカーと玩具の卸

    ベビーカーやチャイルドシートなどの育児用品をつくるメーカーと、玩具を企画してメーカーと店をつなぐ卸。安全性の基準への対応が欠かせない。

    コンビ、ニューウェルブランズ・ジャパン、ハピネット

  3. 03

    ペットフード・ペット用品のメーカー

    犬や猫のフードやおやつ、トイレ用品やお手入れ用品をつくる。健康に配慮した品質の高い商品が伸びている。

    ユニ・チャーム、マース ジャパン、いなばペットフード、日本ヒルズ・コルゲート、ペティオ、ドギーマンハヤシ

  4. 04

    ペットショップとペット用品の卸

    ペット用品の販売とトリミング・ペットホテルなどのサービスを組み合わせるペットショップと、ホームセンターなどに用品を届ける卸。

    イオンペット、アレンザホールディングス、エコートレーディング、ジャペル

ベビー・玩具は専門店と量販店、ネット通販が売り場となり、メーカーは安全性とキャラクター・企画の力で戦う。ペットはメーカー、卸、ホームセンターやペットショップが流通を担い、フードに加えてサービスの比重が高まっている。いずれも家族のための品物であり、安全と安心への信頼が選ばれる理由となる。

そのほかの企業

コミュニケーションの課題と視点

この市場セグメントの競争の構造から、コミュニケーションで想定される課題と、考えるための視点を整理したものです。いずれも Relens の分析・仮説です。

  1. 01子育て中の家族

    安全と安心を、根拠とともに伝える

    背景

    育児用品や玩具では、安全性への関心が非常に高く、口コミや比較の情報も多い。

    想定される課題

    「安全」をうたうだけでは、他の商品との違いが伝わらず、事故や回収の報道で一気に信頼を失うおそれもある。

    視点

    安全の基準への対応や試験の内容を具体的に示す。初めての育児の不安に寄り添う情報や、店での相談の機能も伝える。

  2. 02ペットと暮らす人

    ペットの健康を考える相談相手になる

    背景

    ペットを家族の一員として迎える考え方が広がり、フードや用品に健康への配慮を求める人が増えている。

    想定される課題

    品質の高さを打ち出すほど、根拠のない表示と受け止められるおそれがある。

    視点

    原材料や栄養の考え方、獣医師などの専門家の知見を具体的に示し、年齢や体の状態に合わせた選び方を提案する。

  3. 03動物愛護に関心のある人・地域社会

    命を扱う事業としての責任を示す

    背景

    動物の販売には動物愛護管理法の規制があり、飼育の環境や販売の方法に社会の目が向けられている。

    想定される課題

    販売の方法や飼育の環境について説明が足りないと、企業の姿勢そのものが批判の対象になる。

    視点

    飼育の環境や販売の基準、飼い主への説明、譲渡の支援などの取り組みを、確かめられる形で開示する。

  4. 04投資家

    子どもの数の減少のなかでの成長を説明する

    背景

    ベビー用品と玩具は子どもの数の減少の影響を受け、ペットの分野は一頭あたりの支出の増加が成長を支えている。

    想定される課題

    国内の人口の動きだけで判断されると、事業の成長が見込まれにくい。

    視点

    顧客一人あたりの購入額、大人や海外の需要、サービスの収益など、人口の減少を補う成長の源を数字で示す。

競合・提携・出資の関係

この市場セグメントの用語

動物愛護管理法
動物の虐待の防止や適正な飼養、動物を販売する事業者の登録などを定めた法律。
第一種動物取扱業
ペットの販売や保管、貸出しなどを営利で行う事業。都道府県などへの登録が必要。
STマーク
日本玩具協会が定める玩具の安全基準に合格した玩具に付けられるマーク。
総合栄養食
そのフードと水だけで、ペットに必要な栄養をとれるように作られたペットフード。

出典

  1. 動物の愛護及び管理に関する法律(新しいタブで開きます) e-Gov法令検索(デジタル庁)その他
  2. 有価証券報告書(第49期)(新しいタブで開きます) ピープル株式会社有価証券報告書公開日 2026.04.15